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入れ歯が合わない理由とあなたにあった入れ歯を作る方法

あなたの入れ歯はぴったりと合っているでしょうか?よい入れ歯は、お口にぴったりあって、食べ物もしっかりと咀嚼することができます。一方で、合わない入れ歯を使い続けることで、心理的なストレスだけでなく、健康にも影響を及ぼすことがあります。この記事では、入れ歯が合わない理由とあなたの合う入れ歯づくりの参考になる動画を紹介します。

目次

入れ歯が合わないままだとどうなる?

合わない入れ歯を使い続けるとどうなるのでしょうか?これまでの経験から次の3つの問題が起こります。

  1. 固い食べ物が食べられない。
  2. 栄養が偏るので、エネルギー不足になる
  3. 口の機能が低下する

具体的にどういうことなのか、こちらの動画をご覧ください。

合う入れ歯・合わない入れ歯 口腔ケアチャンネル

入れ歯が合っておらず、上下の嚙み合わせが悪い場合は、その他の健康問題の原因となることがあります。具体的には肩こりや頭痛などを引き起こすことがあると言われています。

噛み合わせが体の不調を改善する~バランス歯科~

入れ歯が合わない理由は?

では、なぜ合わない入れ歯が作られてしまうのでしょうか?入れ歯が合わない理由は、状況によっていくつかにわかれます。

■最初から合っていない場合

初めて入れ歯を作る人に多い理由ですが、実は最初から入れ歯が合っていないということがあります。違和感を感じていても「こんなものか」と思い、歯科医に相談しないまま入れ歯を使っている人も少なくありません。

なぜ、最初から合わない入れ歯が作られてしまうのでしょうか?

次の理由が考えられます。

  1. 入れ歯作りのプロセスが効率重視になりすぎている
  2. 入れ歯作りのプロセスは、戦後から大きく変わっていません。以前は歯科医の数が少なく、患者さんが殺到するため、効率的に入れ歯を製作することが大切でした。このプロセスが、国民皆保険に導入され、現在の入れ歯作りの基礎になっています。使う素材もプロセスも保険適用の場合、限られますので、合わない入れ歯が作られてしまうことがあるのです。

  3. 患者様との打合せ不足
  4. 経験豊富な歯科医でも、人の口に合った入れ歯を初めから完璧に作ることは難しいと言えます。お口にぴったり合った入れ歯は、何度も患者と相談し調整しながら仕上げることになりますが、保険適用では打合せの回数が限られます。また、きちんと相談せず、最終調整を行わないまま通院をやめてしまうと、合わない入れ歯を使い続けることにもなっていることがあります。

  5. 技工士の技術力
  6. 合う入れ歯は、入れ歯を作る技工士の技術力に影響されます。入れ歯作りには、お口の中を数ミクロン単位で読み取みとる必要があります。高い技術を習得するのには時間がかかります。しかし、保険適用の入れ歯は単価が安く、量産をしなければ採算が合わないので、効率性を求める技工所では、職人が育ちにくいという背景があります。

■使用中に合わなくなってきた場合

最初は合っていた入れ歯が合わなくなる原因は次のことが考えられます。

  1. 顎の骨の変化
  2. 入れ歯の土台となる顎の骨は、古い骨が分解され壊れる一方で、新しい骨が作られる新陳代謝をくり返して、日々変化しています。加齢により新陳代謝が活発でなくなると、骨がやせて小さくなります。「土台」が小さくなると、入れ歯と口腔粘膜の間にすきまができ、入れ歯が合わなくなります。

  3. 入れ歯の摩耗
  4. 長期に使用することで、入れ歯の歯の部分がすり減ることがあります。そのため、上下の噛み合わせに変化して、入れ歯が合わなくなることがあります。

  5. 入れ歯の汚れ
  6. 入れ歯に付着した食べカスやプラークの中の細菌が、入れ歯の床(しょう)を作っている素材に侵入して変質することがあります。だ液中のカルシウムなどが沈着して歯石のようになり、入れ歯の床の粘膜面に付着して口腔粘膜に炎症を起こし、入れ歯が合っていないと感じることがあります。

  7. 熱・乾燥などによる変形
  8. 高温や乾燥に弱いプラスチック素材を使用している入れ歯の場合、消毒しようとして熱いお湯をかけたり、乾燥させたりすることでも変形して合わなくなることがあります。

  9. 使う人の性格と嚙み合わせ
  10. 神経質な性格の人の場合、口の中に入れ歯という「もの」が常に入っているだけで気になることがあります。頻繁な取り外しや、嚙み合わせの癖が変わってしないことで、入れ歯が合わないと感じることがあります。

合わない入れ歯はどうすればいいのか?

入れ歯が合わない場合、ご自身で何とかしようとせずに、歯科医に相談することをおすすめします。適切なアドバイスや少しの調整で合う入れ歯を作ることができるかもしれません。

しかし、歯科医に行けない人の場合は、短期的に入れ歯安定剤を使うのもよいでしょう。入れ歯安定剤の使い方はこちらの記事で紹介しています。

入れ歯安定剤の使い方はこちら

ただし、入れ歯安定剤はあくまで応急処置なので、長期のご利用は控えていただく方がよいと思います。

自費入れ歯でないと合う入れ歯は作れない?

入れ歯が合わない理由が、「保険適用の入れ歯だから」と言われることがあります。自費入れ歯の場合、患者様のニーズを実現しやすくなります。まずは、保険適用入れ歯が合わない場合がある理由を解説した動画をご覧ください。

【質問】保険診療で満足のいく総入れ歯ができる人とできない人がいる理由

では、保険適用の入れ歯と自費入れ歯はどう違うのでしょうか?保険適用の入れ歯と自費入れ歯の違いを解説した動画をご覧ください

【質問】保険治療ではなく自費治療で入れ歯を作った場合の違いについて

しかし、保険適用の入れ歯が全くダメだというわけではありません。歯科医の中には、保険適用の入れ歯専門の医院もあります。最初は保険適用入れ歯で試して、その後に自費入れ歯を作ることをすすめている歯科医院もあります。

部分入れ歯を作るのに自費と保険どちらを作製すべきか?

部分入れ歯その10 保険適用 違い説明

このように合う入れ歯の作り方については、歯科医院によって考え方や作り方が違います。自費入れ歯を作る際に、お試し入れ歯で確認をして、嚙み合わせを確認した後、本入れ歯を作る歯科医院もあります。この場合、最初からお口の状態に合わせた入れ歯を作ることができます。大切なことは、ご自身のお口の状態を知り、お口に合う入れ歯づくりに妥協しないことだと思います。

入れ歯の費用に関してはこちらを参考にしてください。

保険適用の入れ歯

自費入れ歯

まとめ

この記事では、入れ歯が合わないことで問題が起こると入れ歯が合わない理由を解説してきました。入れ歯が合わない理由は、患者様毎のお口の状態や生活習慣により違います。

ぜひ、自分に合った入れ歯作りの参考にしていただきたいと思います。
また、歯科医により考え方が違うこともおわかりいただけたと思います。合う入れ歯つくりは複数の歯科医に相談することをおすすめします。

カテゴリー:入れ歯ブログ  投稿日:2017年3月20日