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入れ歯、インプラント、ブリッジの徹底比較。歯をなくした時にあなたにあった治療法は?

入れ歯、インプラント、ブリッジの徹底比較

歯を失った場合、生活に影響があるだけでなく、健康にも影響があります。歯がなくなった場合の治療法として、「入れ歯」「インプラント」「ブリッジ」という治療法が考えられます。
しかしながら、それぞれにメリットとデメリットがあり、治療期間や料金にも違いがあります。この記事では、入れ歯とインプラント、ブリッジについて解説をします。ご自身にあった治療法を見つけるためにお役立てください。

目次

歯がないとこんな問題が起こる

歯をなくしてしまった場合、生活に支障が出たり、健康を損ねたりすることがあります。実際に、どんな問題があるのでしょうか?具体的に考えてみます。

1:見た目の印象が悪くなる

歯は人の見た眼を大きく左右します。前歯がある場合とない場合では、同じ人でも相手に与える印象が全く違います。前歯に限らず、口を開けた時に、歯がない状態が相手に見えてしまうのは第一印象を悪くします。

2:噛む力が弱くなる

歯にはそれぞれの役割があります。例えば、前歯には食べ物に噛みつき、噛み切る役割があります。奥歯には食べ物を砕いたり、すり潰す役割があります。歯がなくなるということは、本来の機能を別の歯で代用するということです。代用する歯には、本来の働き以上に負荷がかかることになります。結果、お口の噛む力が弱くなります。

3:顎の力が弱くなる

噛む力が弱まり、しっかりと咀嚼せずに食べ物を飲見込む癖がついてしまうと、噛む力が弱まり、結果、顎の力の弱くなります。また、お顔の筋肉や顎の骨の衰えにも繋がります。

4:胃腸に悪い影響を与えることがある

歯がないことで、歯の働きが不十分になると、咀嚼力が弱くなります。咀嚼力が弱くなると、消化不良のまま食べ物を飲み込むので、胃腸の負担が大きくなります。

5:発音への影響

歯がないと、空気が漏れて、声が聞き取りにくくなることがあります。前歯を失ってしまうと、主に「さ行」「た行」「な行」「ら行」への影響目立ってきます。
奥歯を失うと空気が漏れることで「き」「し」「ち」などの発音がしづらくなると言われています。

6:顔の形が変形する

噛み合わせのバランスが悪いと片方に力が入った状態で咀嚼する癖がついてしまいます。そのため、顔が変形することがあります。

7:笑顔になりにくい

歯がないことで最も影響があるのは、口を開けて笑うことができないということではないでしょうか。人間、笑顔でいると幸せを感じ、逆になると心が塞いでしまいます。

歯がないままだと、さらにどんなことが起こるのか?

1:噛み合わせが悪くなる

上下の歯がきちんと噛み合わさった状態が正常です。歯がないと上下の噛み合わせが悪くなり、頭痛や肩こりなど、体に影響が出ることがあります。

2:歯がどんどん伸びてくる

歯がないまま放置しておくと、噛み合わせのペアを失った歯が、隙間を埋めようと伸びてくることがあります。
こうした状態を挺出(ていしゅつ)と言います。ただし、歯そのものの長さが伸びているのではなく、歯の根っこごと歯肉から出てきているため、長期間放置してしまうと次第に歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまうことがあります。

挺出

挺出になると、治療をしようとしてもかぶせ物や入れ歯、インプラントを入れるスペースが取れないなど、治療を進めることが難しくなってしまうこともあります。

3:歯が傾斜・捻転する

歯がないまま長期間過ごしていると、抜けた歯の両隣の歯がそのスペースを埋めるために段々と傾いてきます。こうした状態を傾斜といいます。
傾くだけでなく、歯がねじれることもあります。こうした状態を捻転と言います。斜傾や捻転が起こると、挺出と同様に、治療が難しくなることがあります。

歯が傾斜・捻転する

4:骨が溶ける

歯がある時は、噛むことで歯の根っこを支える骨に刺激が伝わります。しかし、歯がないと骨への刺激がなくなってしまいます。すると次第に骨は溶けていき「歯茎が痩せる」という状態になっていきます。

以上、歯がないことによる問題を列挙しました。歯がないことでのメリットはありませんので、治療は早い方がいいと言えます。

では、どんな治療があるのでしょうか?
代表的な3つの治療方法を紹介します。

ブリッジ

ブリッジは、失ってしまった歯の両隣の歯を支えにして連結した人口の歯を被せる治療法です。
被せる時には歯科用の接着剤でしっかりと固定するので、安定感もあり強度的にもきちんと噛むことができます。
ただし、支えの歯を土台となる形にする必要があるため、健康な歯であっても削らなければなりません。

ブリッジ

保険適用のブリッジと自費の違い

保険でブリッジを作製する場合は、犬歯までの前歯には、金属のフレームにプラスチックを加工した白い歯を入れることができます。
それ以外の歯は全体が銀色の金属のブリッジになります。強度には優れていますが、金属によって歯茎の色が黒く変色してしまったり、金属アレルギーを発症する可能性があります。

自費のブリッジは、作製工程や使用する材料が保険のものとは異なり、種類も増えます。
「ハイブリッド」「メタルボンド」「オールセラミック」「ジルコニア」「ゴールド」などの材料と特性から選ぶことができます。
メリット・デメリットがあるため、ご自身のご希望に合った材質を選択して下さい。
作製費用は歯科医師によって異なりますので、よくご検討の上治療を進めて下さい。

参考「歯のブリッジの費用は?保険適用内から適用外まで徹底紹介!」

入れ歯

入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があります。
部分入れ歯は部分的に歯を補う為の入れ歯で、失った歯の本数や場所により様々な形で作ることができます。
総入れ歯は歯が1本も残っていない場合に入れる入れ歯です。

入れ歯は取り外しが可能なため、お口の中や入れ歯のお手入れもしやすく、清潔に保つことができます。部分入れ歯の場合、健康な歯を削る必要もありません。

一方で、取り外しが可能であると同時に、お口の中で動いてしまったり、歯科医の技術により口に合わないことがあります。

部分入れ歯

部分入れ歯

総入れ歯

保険適用の入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険で作製される入れ歯では、床という歯茎に接する部分がピンク色のプラスチックでできたレジン床義歯がよく使われます。
日本国内で一番使用されている義歯で、大抵どの地域、医院でも取り扱いがあり、修理がしやすいと言えます。他方、においや汚れが付きやすく、掃除をきちんとする必要があります。

参考「保険入れ歯の種類と価格」

自費の入れ歯は作製工程が多く、保険の入れ歯を作製するよりも期間が長く掛かってしまいますが、その分お口にぴったりと合った入れ歯を作ることができます。
入れ歯の種類も、保険の入れ歯では解消し切れない様々なお悩みに適応したものがあります。

自費入れ歯の種類と参考価格はこちら

歯科医院によって費用は異なります。入れ歯の種類によっては取り扱いの方法も違います。ご自身のお悩みに合った入れ歯を歯科医に相談し、技術の高い信頼できる歯科医師への相談をおすすめします。

インプラント

インプラントは失ってしまった歯の部分に人工の歯根を埋め込む方法です。
人工の歯根の基本的構造は、ネジと同じで、顎の骨に固定することです。その上から人工の歯を取り付けるのがインプラント治療です。
インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、ご自身の歯と極めて近い感覚でお使いいただくことができます。

インプラント

インプラントを入れるためには必ず外科処置が必要となります。
治療期間は、個人差がありますが、半年から1年となります。しかし、お口の状態によっては、歯肉の移植などを行う必要があり、さらに長くなる場合があります。

また、疾患をお持ちの場合や、服用されている薬、生活習慣の状態によっては手術自体受けられないということもあります。

インプラントの費用は歯科医院によって異なりますが、1歯につき20万~30万円程が相場だと言われています。
高額な治療となりますので、複数の歯科医師に相談することをおすすめします。

参考「インプラントの相場ってどのくらい?」

 

入れ歯、インプラント、ブリッジのメリットとデメリット

ここでは、入れ歯、インプラント、ブリッジのメリットとデメリットをまとめます。

入れ歯 インプラント ブリッジ
メリット 治療方法が幅広い
健康な歯を生かすことができる
種類が多い
元どおりに噛むことができる
ガタツキがない
自然な噛み心地再現できる
治療期間が短い
ずれない
デメリット バネを引っ掛けた歯に負担がかかる
毎日の手入れが必要
外科手術が必要
高額
定期診断が必要
歯を削る
両はしに歯がないと治療ができない
土台の歯が割れることがある

次に、入れ歯、インプラント、ブリッジの機能を比較します。

入れ歯 インプラント ブリッジ
見た目 種類による 良い 種類による
噛みごこち 歯科医院の技術に影響 良い 違和感がない
耐久年数 4~5年 10年以上 7~8年
治療期間 種類により違う 長い 短い
費用 保険~自費 自費のみ 保険~自費

自分にあった治療方法の選び方

自分にあった治療方法の選び方

これまで、入れ歯、インプラント、ブリッジについて説明をしてきましたが、どの治療方法がいいのかと悩む方もいるかもしれません。そこでここからは、ご自身にあった治療法を選ぶための基準をお話しします。

まずは、お口の状態を考慮した治療方法の選び方、次に歯についてあなたがどのように考えているかについての選び方をお話しします。

1:口の状態

どの歯がないのか?残っている歯の状態により、治療法が決まってきます。1本だけの場合は、部分入れ歯、インプラント、ブリッジから選ぶことができます。しかし、ほとんどの歯がない場合は、入れ歯かインプラントに限られます。インプラントの場合は、費用が高額になります。

2:歯周病

歯周病で歯が抜けそうな場合は、ブリッジの土台とすることができません。
インプラントの場合、骨が薄いと人工の歯根を埋めることができません。歯周病の治療を行ってからになりますが、入れ歯

3:健康な歯を削りたくない

治療法の術式として、ブリッジは必ず歯を削ることになります。ですから、健康な歯を削りたくないとお考えの方は、部分入れ歯かインプラントがおすすめです。

4:外科処理が嫌

手術が嫌という方もいます。インプラントの場合は、外科手術となりますので、手術を避けたい場合は、入れ歯かブリッジを選択することになります。また、他の疾患がある場合など、手術が受けられないこともあります。
手術を避ける場合、多くの歯がない場合は、入れ歯になります。

5:費用をかけたくない

お口の健康は人生において大切なので、費用を抑えることを優先するのはあまりおすすめできません。しかし、費用を優先する場合は、保険治療が行えるものとして、入れ歯かブリッジを選択することになります。

6:失敗が不安

どんな治療でも、100%成功するとは限りません。失敗のリスクを考えた場合、インプラントは、万が一失敗したら、やり直しが困難です。ブジッジの場合は、削った歯は元に戻りません。入れ歯は作り直しが可能だと言えます。

後悔しない歯科医院の選び方

最後に、後悔しない歯科医院の選ぶ基準をお話しします。

後悔しない歯科医院の選び方

1:専門分野を確認する

歯科医は、それぞれに専門分野があり、得意分野を持っています。

補綴科:入れ歯やブリッジ、被せものなどを作って咬みあわせを合わせる治療
保存科:虫歯や根っこの治療をして歯を残すための治療
歯周病科:細菌による感染症である歯周病の治療
口腔外科:親知らずなどの抜歯、インプラント、口腔ガン、口のケガなどの治療
矯正科:歯並びを改善して見た目や咬み合わせの機能回復をする治療

それぞれの専門医が揃っている歯科医院は治療品質も高い場合が多いと言えます。

2:実績

どのくらいの症例を経験しているのかと治療の品質は関連すると考えることができます。入れ歯もインプラントも、ブリッジもなんでもできますというよりも、専門性に特化して技術を磨いている歯科医院をおすすめします。

3:保険治療と自費治療の違いをきちんと説明してくれる

保険診療は、安く治療を受けることができますが、限られた医療費の中で想定されているのはあくまで最低限の治療でもあります。
歯科治療は近年保険点数がどんどん引き下げられ保険診療内では満足のいく治療が受けにくくなってきています。
より高度な治療を受けようと考えれば、自費になります。歯科医院の収益も上がります。
そんな中、自費をすすめる歯科医院も多くなっています。保険治療よりも高度な治療を受けることができます。しかし、どう違うのかを明確に説明をする歯科医院で治療を受けることをおすすめします。

4:設備

よい治療には、よい設備があるに越したことはありません。どのような設備で治療をしているのか、ホームページなどで紹介をしている歯科医院は信頼性が高いと言っても過言ではないと思います。設備には、歯科医院の考え方が表れています。

5:料金表

料金表が、ホームページに料金が明示されていることもポイントです。初診の際に、料金表がある歯科医院は、会計も明朗だと言えます。

6:電話予約の対応

歯の治療は長期的に通う歯科医院を選ぶことでもあります。その際に、人と人のコミュニケーションが大切です。予約の電話から受付の対応も、歯科医院の品質だと考えても良いと思います。

7:初回のカウンセリング

初回のカウンセリングが丁寧であることも大切です。治療方針の明確さは当然ですが、どれだけ来院者の話に耳を傾けてくれるかに歯科医院の姿勢が現れます。単に歯の治療を行うだけでなく、検査をしてお口の状態を詳しく解説してくれる歯科医院もあります。

8:アフターフォロー

歯が入れば治療は終わりではありません。定期的なメンテナンスが必要となります。アフターフォローのプログラムがある歯科医院がよいと言えます。

10:噛み合わせについての知識がある

歯の治療を行う目的は、なくなった歯を再生することでなく、その人にあった最適な噛み合わせを再現させることです。しっかりと噛むことができ、お口の機能を取り戻すためには、噛み合わせについて知識が不可欠です。
噛み合わせと体のバランスに知見のある歯科医院では、体のバランスを測定する診察も行っています。

まとめ

この記事では、入れ歯、インプラント、ブリッジについての解説とそれぞれのメリット、デメリットについてお伝えしてきました。
結論を申し上げますと、価格、治療方法、歯の状態などを考慮すると、入れ歯が最も汎用性が高いと言えます。
それぞれの特性をご理解の上、後悔のない歯科治療を行っていただきたいと思います。
治療にあたっては、信頼性の高い歯科医師複数に相談することをおすすめします。

カテゴリー:入れ歯ブログ  投稿日:2017年10月11日